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ピロリ菌とは
ピロリ菌は、正式にはヘリコバクター・ピロリと呼ばれる細菌で、胃の粘膜に生息します。
通常、胃の中は強い胃酸によって細菌が生きにくい環境ですが、ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素を使って胃酸を中和し、自らが生存できる環境をつくる特徴があります。
感染経路については完全には解明されていませんが、口を介した感染が関係していると考えられています。
特に、乳幼児期の衛生環境との関連が指摘されており、上下水道の整備が十分でなかった時代に育った世代では、感染率が高い傾向があります。
ピロリ菌感染による影響
ピロリ菌に感染すると、胃の粘膜に炎症が起こり、時間の経過とともにさまざまな変化が生じることがあります。
これらの変化は自覚症状が乏しいまま進行することも多く、気づかないうちに胃の状態に影響を与えている場合もあります。
01
慢性的な胃炎を引き起こす
ピロリ菌に感染すると、胃の粘膜に炎症が起こり、萎縮性胃炎と呼ばれる状態になります。
この炎症は一時的なものではなく、感染が続く限り慢性的に持続する点が特徴です。
胃痛や胃もたれ、胸やけなどの症状が現れることもありますが、症状がほとんどないまま経過するケースも少なくありません。
02
胃粘膜の萎縮や変化
慢性的な炎症が長く続くことで、胃の粘膜が徐々に薄くなる胃粘膜萎縮が起こることがあります。
さらに進行すると、胃の粘膜が腸の粘膜に似た性質へ変化する腸上皮化生がみられる場合もあります。
これらの変化は自覚しにくく、検査を行わなければ確認できないことが多いため、定期的な確認が重要になります。
03
胃がん発症リスク
ピロリ菌感染による慢性的な炎症や胃粘膜の変化を背景に、感染者の一部では胃がんが発症することが知られています。
すべての感染者が胃がんになるわけではありませんが、感染が長期間続くことで、発症リスクが高まると言われています。
ピロリ菌の除菌を行うことで、将来的な胃がんリスクの低下が期待されます。
04
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
ピロリ菌感染は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の発症や再発とも深く関係しています。
潰瘍を認める方では、ピロリ菌感染が高い割合で確認されることが多いとされています。
除菌治療を行うことで、潰瘍の再発が起こりにくくなる場合もあり、治療方針を考えるうえで重要な要素となります。
05
症状が軽くても注意が必要なこと
ピロリ菌感染による影響は、必ずしも強い症状として現れるとは限りません。
軽い胃の不調が続いている場合や、年齢や体質によるものと考えられている症状の背景に、ピロリ菌感染が関係していることもあります。
症状の有無にかかわらず、検査によって状態を把握することで、今後の胃の健康管理につなげていくことができます。
ピロリ菌の検査方法
ピロリ菌の検査には、大きく分けて内視鏡を使用する方法と使用しない方法があります。
症状や検査の目的に応じて、適した方法を選択します。
内視鏡を用いる検査
胃カメラ検査の際に胃粘膜の一部を採取し、ピロリ菌の有無を調べます。
迅速ウレアーゼ試験では、ピロリ菌が持つ酵素の反応を利用して判定を行います。
組織鏡検査では、採取した粘膜を顕微鏡で観察し、直接ピロリ菌を確認します。
培養法では、採取した粘膜を培養し、ピロリ菌の発育を確認します。
内視鏡を用いない検査
尿素呼気試験は、検査薬を服用し、呼気中の成分を測定する方法で、精度が高い検査として広く用いられています。特に、除菌後の確認によく用いられます。
血液や尿で抗体を測定する方法や、便中の抗原を調べる検査もあります。
一つの検査だけでは判断が難しい場合もあるため、必要に応じて複数の検査を組み合わせて診断します。
除菌治療の流れ
ピロリ菌が確認された場合でも、すべての方が除菌治療の対象になるわけではありません。
ご年齢や体調、また胃潰瘍や十二指腸潰瘍など、ピロリ菌が関係していると考えられる病気の有無を考慮して除菌治療を検討します。
STEP01
ピロリ菌の確定診断
まず検査によって、ピロリ菌感染の有無を確認します。
感染が認められた場合、治療内容について説明を行い、除菌治療へ進みます。

STEP02
一次除菌治療
一次除菌では、2種類の抗菌薬と胃酸の分泌を抑える薬を、朝晩の1日2回、7日間服用します。
この治療で除菌が成功する方も多く、治療期間は比較的短期間です。
STEP03
除菌判定検査
治療終了から約4週間後を目安に、再度ピロリ菌検査を行います。
除菌が確認できれば治療は終了となります。
STEP04
二次除菌治療
一次除菌で除菌が不十分だった場合には、抗菌薬の一部を変更して二次除菌治療を行います。
服用方法や期間は一次除菌と同様に、7日間続けます。
除菌後のフォロー
除菌治療を確実に行うためには、処方された薬を決められた期間、最後まで服用することが大切です。
途中で服用を中止すると、除菌が不十分となり、薬が効きにくい菌が残る可能性があります。
治療中には、下痢や味覚の変化などがみられることがありますが、多くの場合は服用終了後に落ち着きます。
発疹や息苦しさなど、アレルギー症状が疑われる場合には、早めにご相談ください。
また、除菌後も胃の状態を確認するため、定期的な検査や経過観察が勧められることがあります。
福岡市東区でピロリ菌検査・除菌をお探しの方へ
ピロリ菌感染は、自覚症状がないまま経過することも少なくありません。
健康診断で指摘された方や、胃の不調が続いている方にとって、検査を受けることは状態を知るきっかけになります。
当院では、検査結果や症状を踏まえながら、検査・除菌治療・その後のフォローまで一貫して対応しています。
ピロリ菌について気になることがある方は、福岡市東区の荒巻医院までご相談ください。

