生活習慣病
生活習慣病について
血圧が高い、血糖値が高い、コレステロールが高いと言われていても、つい放置してしまっていませんか?
生活習慣病とは毎日の食習慣や運動習慣などが原因の一つと考えられている病気の総称であり、高血圧症・糖尿病・脂質異常症(高コレステロール血症・高中性脂肪血症)・高尿酸血症などが含まれます。これらの病気は長期間にわたる不健康な生活習慣によって徐々に進行し、心筋梗塞や脳卒中、癌などの命に関わる病気を引き起こしたり、QOL(Quality of life:生活の質)を大きく低下させたりする原因となります。
当院は地域に密着した、かかりつけ医院として多くの生活習慣病の患者さんに通院していただいております。生活習慣を整えるとともに適切な医療介入を行い、健康で生き生きとした生活ができるようにお手伝いします。
健康診断で異常を指摘された方や、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
高血圧症
現在、日本において高血圧症の方は約4300万人いると推定されおり、その中で血圧が適切にコントロールされているのは、わずか1200万人ほどです。残りの方は、知らない・知っていながらも治療していない・治療しているけれど目標に達していない方々です。
高血圧症は脳心血管疾患の最大の危険因子といわれており、日本の大規模な研究でも血圧が高いほど心血管の病気が多いということがわかっています。生活習慣の改善と適切な治療によって、健康に長生きできるようにサポートします。
高血圧症の原因
高血圧症には原因が特定出来ない本態性高血圧症と何らかの原因がある二次性高血圧症があります。
本態性高血圧症が頻度としては多いものの、原因治療で改善が得られる二次性高血圧症を正しく診断することはとても重要なことです。
当院では、二次性高血圧症を評価するために睡眠時無呼吸症候群の検査や、ホルモン値の検査を実施しています。
高血圧症治療
●生活習慣の改善
高血圧症に影響するものに、塩分摂取・食事・肥満・アルコール過剰摂取・喫煙が挙げられます。各項目の生活習慣を改善することは容易ではありませんが、数ヶ月ごとに目標を定め、優先順位をつけて達成できるようにサポートしています。また、禁煙外来や管理栄養士による食事指導も行っておりますのでお気軽にご相談ください。
●薬物療法
高血圧症の治療薬には大きく分けて5種類の薬(Ca拮抗薬、ACE阻害薬・ARB・ARNI、利尿薬、β遮断薬、MR拮抗薬)があります。いずれも、脳血管疾患抑制効果が証明されていますが、それぞれの薬に相性の良い疾患や使えない場合があるため、それぞれの患者さんの病態に合わせて薬剤を選択していきます。
1種類の内服薬のみで目標の血圧値を達成できる割合は4割未満と言われており、多くの場合は複数の内服薬が必要となります。当院では患者さんの状態や、検査結果、また治療費負担等を評価しながら適切な血圧値を維持できるように都度内服薬を調整していきます。