睡眠時無呼吸症候群
1. 睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome, SAS)は、睡眠中に呼吸が何度も止まる、または浅く、弱くなる病気です。
無呼吸状態が続くことで、十分な睡眠が得られず、日中の強い眠気や集中力の低下など、日常生活に影響を及ぼします。
心臓や血圧に負担がかかり、生活習慣病のリスクも高まります。特に高血圧、心不全、不整脈、脳卒中などの病気と関連があるとされており、早期の診断と治療が重要です。
2. 症状とリスク
主な症状には、以下のようなものがあります。
● 睡眠中の大きないびき
● 睡眠中に呼吸が止まる
● 日中の過度な眠気
● 起床時の頭痛や倦怠感
● 集中力や記憶力の低下
特に肥満の方、高血圧や心疾患をお持ちの方、喫煙者などでは、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高いとされています。
症状が気になる方は、スタッフにご相談ください。
3. 診断
睡眠時無呼吸症候群の診断には、自宅での睡眠検査, 簡易ポリソムノグラフィーを行なっています。
睡眠中の呼吸状態をモニタリングし、無呼吸の頻度や重症度を評価します。
また、以前は精密なポリソムノグラフィー検査を行うには入院が必要でしたが、当院ではご自宅で精査が可能な検査体制を整えております。
4. 治療方法
治療方法は、症状の重さや患者さんの状況に応じて異なります。一般的な治療法としては以下があります。
● 生活習慣の改善:肥満が原因となる場合、減量や運動、飲酒や喫煙の制限などが推奨されます。
● CPA療法(持続陽圧呼吸療法):鼻マスクを使用し、気道に空気を送り込むことで無呼吸を防ぎます。重度の睡眠時無呼吸症候群に効果的な治療法です。